朝、目覚めると、
社長が〝どこかに出かけよう‼〟と言うので
私は、直感で〝滝に行きたい〟と言いました。
最近オーダーメイドを頂いたお守りブレスレットや、アトリエジェムカフェオリジナル蛇の指輪を滝の清らかな水にあててあげたくなりました。

準備を整え車は北へ。
〝玉簾の滝〟
何年も前に、知っていた滝の名前だったけれど、一度も赴いたことがなかったのです。
昨晩の瞑想会では、水晶に集中するメディテーションだったためか、今朝、水のそばに行きたくなったのでしょうか。
何か意味があって神様に呼ばれます。
優しい小川が呼んでいます、
鳥居が見えたので神様がいるんだな、と初めて気づきました。


雪どけ水は、
空気を美しく浄化し
春を告げる鳥たちの声は
新緑の芽吹きを
励ましているよう。
人のエゴが残留していないその景色は私にとってユートピアでないかと思うくらい穏やかでした。
社長は、
カゴの中に
石達を連れて御神体に吸い込まれるように歩いて行きます。

狛犬に
〝写真とってもいいかな〟と言うと
〝神様に挨拶してからでしょ〟とたしなめられ、
こちらに呼んでくださったご縁と初めて参らせて頂いたことに感謝をしました。



それから社長は
真っ直ぐ瀧の精霊に向かい歩いていきました。途中途中、自然なかたちで木にふれております。
夫は木と話しをするのが好き。
あるがままの自然が大好きなのです。


あまりの荘厳さと威圧感で
私はもう近くまでいけなくなりました。
でも夫は、どんどん瀧の近くまで行ってしまいました。
恐らく、石たちに瀧のエネルギーを与えたい想いでその域に入ってしまった、
私は80mくらい手前で彼を見守った。
そして、
あまりの荘厳さに、自然界の畏敬を感じぜずにはいられなかった。


私は叫んだ。
〝もうそれ以上いかなくて大丈夫‼〟
待っている私でさえ濡れるのに、
夫は、きっとずぶ濡れになっている。
それから、もしかして
このまま瀧にのまれてしまうのではないかと畏れを感じました。
こんなに離れて見守っているのに
細かい水の粒子が私を包みます、
心配の心を慰めるように
足もとに虹が広がったので
大丈夫！と安堵しました。

そして、夫が私のところへもどってきたとき、改めて森羅万象への畏敬の念と、自然界の脅威を感じたのと同時にどこか異世界にでも行ってきたかのように〝人〟の儚さを感じづにはいられなかったのです。

この時瀧の水が落下する轟音に私の声は届かなかったようですが夫の耳に何か神秘な体験をしたという………（アトリエジェムカフェのお店でお話ししますね）
興奮さめやらず、
私は神様と狛犬にお礼を言った。瀧の清らかな水に浸された石たちの社長の身体を張った浄化とチャージのエネルギーは皆さまの心にも響くことでしょう。



北の空を見ると「鳥海山」が見守っています。厳しさに打ち勝って今は心穏やか、あの瀧は、あの鳥海山より流れこんでいるすごいパワーを持っています。
車に乗ると私は急に眠くなってしまいました。
………………………………………………………
〝鳥が…〟と言う夫の声に目をさまし
〝鳥…ていこ、育てて〟と言われ、
何のことかわからず、車をＵターンさせて、来た道を戻りながら夫が説明しました。
「道にうずくまるまだ小さい鳥がいて素通りしたんだ。恐らく車にひかれていたのか、だめかと思うけれど気になるから戻る」…と言う間に…その場所についた。本当にいた。
私は、過去に〝ひわ〟の赤ちゃんを育て無事自立させた経験がある。だからうずくまっている小さなその野鳥も、絶対助けられると思いました。
何しろ夫からの頼み事。
頼まれるということは私を信頼している、と言うこと。
持ち合わせていたタオルと車にあったひざ掛けを持ってその鳥に近づくと、その野鳥は顔をあげて私をじっと見た。
足が、身体から離れているように思えた。足が、伸びきってる感じがして怖かった。
もしかしたらこの子を抱いたら内蔵も出ているかもしれないと思いながら、「あなたを全力で助ける、だけどあなたも生きることを頑張って！」と宣言し、両手で救いあげタオルにそっと置いた。
傷や、足をあえて確認はしなかった。ただタオルに包んだその子を胸に抱きかかえて祈った。
頭の中では
水をあげることを考えていた。
乳鉢、粟玉…
子供達を育てていた時、
ムーンとスターと言う名前の青いセキセイインコを飼っていた、その時のカゴが使えるかもしれない。
このまま私のお店まで山形まで帰ろう。お店で育てればきっと元気になる。
生まれた場所から離れるけど、大丈夫、いつも一緒なら元気になるよ！
そんなことをこの小さな子に言っていた。
後部座席に、14才で亡くなったゴールデンのベリーがいるような感じがしてならなかった。
仕事で私が忙しくなると大切にしている植物が枯れたりした。以前の寒河江でのお店9年間は、昼食が夕方、這うように自宅に戻り夕飯を作り遅い夕食を食べるとそのままお化粧も落とさずリビングに寝てしまう、という状態だった。
だけどどんなに遅く帰っても
ベリーは小屋から出てきてくれた…
新しい嶋のお店も無事にOpenを迎えることができ、久しぶりの休日の日だった。娘が関東の高校を卒業し、大学に入学するためにちょうど家に戻ってきていた。
夫は屋根の雪かきをベリーと一緒に楽しんだ。さっきまで喜んで遊んでいたのに、姿が見えなくなったと思ったら小屋の傍に静かに横たわり眠るように天国に行った…
そんな愛犬だった…
ベリーは〝自分を責めないで〟ってメッセージをくれる。
人は、ある時期、本当に〝死に物狂い〟という時期があるのではないかな、瞑想会の時に〝天使体験〟を少しふれたけれど、私の中では死に物狂いで自分を追い込むほどいろんな体験をすることが多かったのです。
ベリーの優しい魂が、私の手の中にいる鳥を心配してくれているようでした。
その時
私の携帯が不意に鳴った。〝アゼツライト〟の指輪を作る職人さんからだった。私は、〝野鳥を拾って抱いているからメモとれない〟と言いながら、夫に手帳とペンを出してもらいながら何度も〝アゼツライト〟と言う言葉と意識を向けていました…
そして、何とさっきまでぐったりしていた瀕死の子がバタバタとタオルの中で羽ばたき始めた！

お腹の下に人差し指を入れるとしっかりとつかまった。そして、
フンをしたんです!
〝お通じができる〟ということは通じてる、つまり〝生きてる〟生きている証。夫は〝よかったな、えらいな。〟と鳥を何度も褒めてあげた。
そしてそんな夫であることが私も嬉しかった。
夫の手から私の手にバトンタッチすると私は鳥に言った。
〝もう大丈夫。あなたは元気になったよ、綺麗な水を飲んで、綺麗な空を羽ばたくんだよ〟と言うと、本当に分かったかのように飛んで行ったのです…
奇跡のような出来事だった。
また、こんな出来事を話しながら
海岸線を走り海を見た。久しぶりだった。久しぶりに砂浜を歩いてみると
白い羽が落ちていた…

私の天使の先生は教えてくれた。
“白い羽を見た時は、天使がそばにいる時よ〟
全ての出来事は必然なこと、
神様や、天使たちは、いつでもちゃんと私たちを見守っている。
だから、自然とともに〝いかされている自分〟を愛おしく思ってください…そして〝信じること〟だと、全ては言っているようです。
それから２日後
野鳥を空に還したブログ記事に感動してくださったお客様のHさんがメールをくださってお店にご来店頂きました。
あの時、瀕死の鳥を抱いた私にアゼツライトの指輪を作る職人から電話を受けとりましたが、この指輪はHさんのオーダーメイドだったのです。
Hさんが“山形新聞〟に目を通したら私が助けた野鳥のブログ写真と同じ野鳥の写真が新聞に載っていました✨と、教えてくれました。確かに✨胸がブロンズ色で似ている！

ブログ記事の鳥さんと山形新聞の鳥さん
鳥さんの名前は“やまがら〟さえずりさん。さえずりさん、という名前だったのね✨
私たちが瀕死のこの子を抱いていたとき、Hさんのアゼツライトの指輪の件で職人さんから電話を頂いて話しをしていたら、鳥さんが気がついたようにバタバタしはじめて…
私たちにとってこの体験は、アゼツライトの光とその時私自身が着けていたダンビュライトの指輪の光りがたくさんの次元の線と線を一致させた点になったこと、そして鳥さんの魂をアゼツライトの光で照らし、傷を確認しないことでネガティヴを感じないようにしたこと…その瞬間 奇跡という現象が起きたのではないかと思わずにはいられないのです。
そして、やまがらさんの名前を知って、その小さな命、小さい命の光り、今は、自由に空へ 羽ばたいていることを私はいつも、いつの日も思い出しているのです。
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元記事：http://tektek369.blog.fc2.com/blog-entry-229.html