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ミカエルさんの新着日記

2017/10/15 18:00:28
葡萄の実=gem=宝石=世界の初まり
当時、私は図書館で宝石にまつわる話しや世界史を読みふけっていました。宝石商として、ダイヤモンドや翡翠、エメラルド等のハイクオリティの貴石をお客様に応じ販売する中一方では、〝どうしてこんなに高額な値段が付けられるのだろう〟〝宝石の役割はなんだろ〟という疑問が湧きました。
父は会社を残し逝ってしまい夫と私は継いだものの、暗中模索の中、壁にぶつかったのでした。
夫の生まれた町に引っ越し、家を建て始め完成し下の娘が保育園に入って少し自分の時間が持てた1999年春、私は図書館で目から鱗がおちる一冊の本に出会ったのです。
「…しかし、宝石はまた、ただ美しいだけの石ではない。宝石をあらわすのに、ジェムという言葉もある。これは、蕾とか、ブドウの木の芽を意味する。宝石は、そこから一つの世界があらわれる蕾であり、芽である。つまり、世界のミニチュアであるような不思議な物質であるともいえる。私たちは世界を、動物界、植物界、鉱物界に分ける。宝石は、鉱物界の最も純粋な結晶であり、物質の始原的な構造を示している不思議な宇宙のように思える。宝石に人間がひかれるのはただ美しいからではなく、
不思議な物質をのぞきこみ、世界の構造を知りたい気持ちがあるからではないだろうか。したがって、宝石の歴史は、治金学から原子物理学にいたる科学の歴史と切り離すことは出来ないのである…」(図書館 書籍より)
衝撃的でした。
私は、もう、何から手をつけてよいかわからないくらい宝石のことが愛しくなり、どうして長い間、そのことを忘れてしまっていたのか切なくなりました。
幼いころ、父のとなりで宝石を並べては心癒されていたことを…
そうして私は“もし、私がお店をもつことができたら名前はgem ジェムと言う名前を入れよう!〟と思ったのです。
小さな蕾からはじまる世界への広がり。ひとりひとりの宝石(gem)の出会いからはじまるその人自身の宇宙へのひろがり…
そして、私自身に対しても宝石の蕾の宇宙の創造が頭の中にひろがっていました…
宝石店の中に、皆と共有できるスペースがあり宝石の意味が伝えられる場があれば。と。ひとりひとりその人に具わる才に光を照らす宝石があっていい。
そのきっかけを提供できるお店を作りたかったのです。
3.11震災以前に9年間営業したジュエリーショップ1号店は、
宝石の持つ概念のハードルを底辺まで下げ、宝石店としては敷居の低い、誰でも入りやすいお店作りをしました。
私は最初世の中に存在するアクセサリーを壊してみることで、その構造を知ったものです。
300種以上はあろうか、様々な石達を備え、ジェムカフェを訪れる全ての人に応えるべくオーダーを承るお店でした。
私がこれから
皆さんへどのように宝石をご紹介するのか、ご紹介出来るのか、ただの流行ではない 
もういちど
その人にとっての価値をなぞっていくために
自然や、動物、地球、そして人を愛していきたい。
隣人が自分の庭で育て実った葡萄を頂き私はまた私に立ち返る。


元記事:http://tektek369.jp/blog-entry-283.html

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